評判の科学

人間や他の生物が「評判(=他の個体による評価)」からの影響をどのように受けるかについての研究結果をまとめた本。いくつかのエピソードをメモ:

・名声バイアスの活用
 - 一つの専門分野で秀でている人物は他の分野でも秀でていると思われる。(タイガーウッズの不倫問題で、アクセンチュアはタイアップ契約を打ち切ったが、ナイキは打ち切らなかった。)
・Webは気前の良さを示す絶好の場所
 - MP3や動画ファイルなど違法コンテンツの譲り合い
・「私たちが自慢する者を拒むのは、彼が自分のプライドのために、いつか誰かを殺すからだ」
・人は匿名で、落とし物を届ける。
・赤ちゃんにストーリーを見せて「妨害者」と「協力者」を選ばせると協力者を選ぶ。また妨害者に罰を与える者にも好意的である
・大人の会話の60%はそこに居ない人の事
・社内での評判は来年も再来年も変わらない
・他人が見ているときの方がけんかが増える(けんかの原因は恥や屈辱が多い)
・シジュウカラは観客の他のオスを意識して戦う事がある。
・人の顔のような図形が視野の中に入ってくるだけで、気前が良くなる
・2010年イギリスの国会議員の経費内容の情報公開によって多くの議員が落選した
・2008年サブプライムローン破綻時、銀行家や評価会社は誰も恥じていなかった。むしろ自分達は生き残った者、とすら考えていた。
・アマゾンレビューのレビューアのスコア算定方法はたまに切り替えて、同じ人がずっと頂点に居ないようにしている。ただし殿堂は用意されている。
・ランクを利用した評判システムは、ランクを上げる方法が明らかになってはいけないため、ランク算出システムは非公開にしている事が多い。
・Ihollaback.org, Dontdatehimgirl.com, iparklikeidiot.com などのサイト